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CASE010:三井デザインテック社のデザイナーと将来の事業展開を創造する実践的DXワークショップ

  • 時代に呼応する事業展開に向けた人材開発へのワークショップ

     背景 | 課題 

    • リモートワークの普及、デジタルツールの進化によるオフィスを取り巻く環境の変化
    • オフィスのデザインに実績のある三井デザインテック社が必要性を感じていた環境の変化に対応するためのデジタル領域の理解促進
     

     アプローチ 

    • オフィス/インテリアデザインに特化したオリジナルのワークショップデザイン
    • DXの自分ごと化を促進する身近なテーマでの課題設定
     

     効果 

    • オフィスを取り巻くデジタル化についての知識向上
    • デザイナーとしてDXを実現するためにできる思考法/アプローチの理解度向上

    リアルとデジタルからアプローチするワークスペースの構築

    リアルとデジタルという形で、インテリアデザインはデジタルの対にあると考えられてきたため、デジタルの進化とは切り離して価値創出を行ってきました。しかし、コロナウイルスの感染防止策として実空間(リアル)の機能の一部がデジタルに移行したことで、OMOやUXなどリアルとデジタルを横断して考える概念が注目されています。
    オフィスの分野においてもコロナウイルスにより普及したリモートワークの影響が多く、存在意義を問われることにもなりました。今はリモートワークを多くの人が経験したことでその課題も明らかになり、リアルとデジタルそれぞれの特徴を生かした働き方も含めたワークスペースをどう構築するかという段階に来ています。
    オフィスのデザインに多くの実績のある三井デザインテック社もそうした課題感を持っていて、社内のデザイナー教育活動の一環としてDXワークショップが行われました。

    ワークショップの先を見据えた人材開発への目標設定

    POINT EDGEのワークショップデザインはクライアント社内の運営メンバーと何度かヒアリングを重ねた上で行います。ヒアリングを通して、今回の参加者であるオフィスデザインに多くの実績のあるリーダー層が今後のオフィスデザインにデジタルを取り入れる視座を獲得することをワークショップの目的としました。
    ただ、あくまでもワークショップはデザイナーの専門性を広げるための最初のステップ。先をイメージできなければワークショップは一過性のものになってしまいます。それを防ぐために、ワークショップを経た先のキャリア教育の指針の一つとして、これからのインテリアデザイナー像を以下のように定義し、ワークショップをスタートさせました。
    “REALとDIGITALをフラットに考えて実空間への最適解を導き出そうという発想・視座を持つ。DIGITAL領域において自身で実装していく必要はなく、ファシリテーションしながら専門家と共に実現へと導く課題発見能力・情報収集力を身につける。”

    オフィスを取り巻くデジタル環境の変化

    これからのインテリアデザイナー像の定義

    課題に取り組むワークショップの様子

    アクションへと繋がる現実的な課題に則した課題設定

    業界問わず新たな取り組みとしてDXを考える場合、デジタル領域の知識を入れ込むことから始めようとします。しかし、DXの本質は時代の変化に呼応することであるため、今の知識はVUCAの時代に鮮度が保たれ続けるとは限りません。そのため、知識以上にデジタルを取り入れるための意識の変化が必要です。それがいち早くアクションとなり、デジタル施策の精度を高めるPDCAに繋がります。前述のこれからのインテリアデザイナー像の定義でも“専門家と共に実現へと導く…”としてるのもそのためです。
    今回のDXワークショップもインテリアデザインの実案件の中でのアクションにつながることをイメージできるように、実案件のデジタルを含めた改善提案に取り組み、アイデア出しだけでなく実務の中でどのように実現させるかのロードマップの記述まで行いました。
    オフィスDXの事例はデジタル化の域から抜け出せない事例が多く、まだベンチマークとなる事例が少ないのが現状ですが、そうした答えのない課題に対しても仮説を構築し、できるだけ思考の解像度をあげて仮説を検証することが必要となります。今回のワークショップは2日間合計3時間と短期間でしたが、ワークショップ前のインプットと課題の取り組みにより、ある一定の解像度まで上げることができ、今後の展開を期待させるものになりました。

    CLIENT

    三井デザインテック株式会社


    オフィス、住宅、ホテル、ビルなどのなどのデザインを広く手掛け、デザイン・設計から施工、納品、アフターフォローまで対応し、お客様に「心地よい、満足できる空間」をご提供しています。


    ≫Webサイト



    MEMBER

    WorkshopDesigner,
    Facilitator
    TOSHIKI KUWABARA (POINT EDGE Inc.)

    本文内の役職や所属は、プロジェクト当時のものです。

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