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CASE004: 株式会社J&J事業創造 “社会人の旅”をテーマにした新規事業のコンセプト開発/事業アイディエーション支援

  • 原体験を通して生まれた新規事業の種を、より強固なコンセプトと独自性のあるビジネスプランに昇華させる作業

     背景 | 課題 

    • 株式会社J&J事業創造は決済事業と旅行事業それぞれを持つ企業の共同出資によってできた合弁企業
    • 数多くの新規事業の開発を手がけているが、より効果的な新規事業アイデア創出手法の習得と精度の向上を模索していた

       アプローチ 

    • 対話型のアプローチによるサービスアイデア原案の深堀りと言語化
    • 明確となったコンセプトから事業の種となる独自性の高いアイデアの創出
    • 創出されたアイデアから、実現性のあるサービス・ビジネスフローの設計

       効果 

    • アイデアの原案を考案するに至るまでの原体験やプロセスを言語化し、事業コンセプトがより明確化された
    • クライアント新規事業担当者が独自性の高いアイデア考案のプロセスを習得することができた
    • コンセプトの再定義からサービス・ビジネスフローの設計までを約1ヶ月程度で実現

    事業アイデアの創造手法を、今後につながる再現性のあるプロセスへ

    株式会社J&J事業創造は旅行事業のJTB、決済事業のJCBの出資により設立された合弁会社で、両社の経営資源や事業インフラを通じて、新たな付加価値となるようなサービスの提供に日々取り組んでいます。
    4つの事業ドメイン(訪日インバンド領域・会員サービス領域・決済サービス領域・人財派遣サービス領域)におけるJTB,JCBのリソースを活用したサービス提供にとどまらず、オープンイノベーションによる新規事業開発を積極的に手がけており、直近ではコワーケーション、アプリサービス(プラットフォーム)、モビリティなど新たな領域において実際に新たな事業を開発・運用を開始しています。現状PoCの実施や実現化を待つアイデアも数十以上。トライアンドエラーを繰り返しながら新規事業の創出を効果的に行なっている組織と言えるでしょう。そんな中で、より効果的なアイデア創出手法を求めていた同企業が、私たちとプロジェクトを供にすることになりました。

    ▲J&J事業創造のサイトより

    以前にも同社と事業アイデアの創出のプロジェクトを行っており、今回もその実績を評価いただいて始まったこのプロジェクト。前回と違うのは、ただアイデアを創出を支援するだけでなく、私達の伴走型・対話型のビジネスデザインのアプローチを通して新規事業担当者がそのプロセスを体感し、今後の事業創造に活かしていけるよう学習していくという側面。担当者が再現性のある、腹落ちしたプロセスとして自分のモノにしていくことがプロジェクトとして重要な要素でした。

    想いを「言語化」するアプローチ

    このプロジェクトには既にアイデアの原案があり、より強固で実現性のあるサービス/ビジネスコンセプト・モデルに仕立て上げることが求められていました。担当者の原体験から考案されたアイデアは、想いの強さを持ちつつも、事業コンセプトとしてはまだ粗い「原石」の状態。私たちが最初にとったアプローチはその原体験やアイデア原案に至るプロセスを「言語化」していくことでした。原体験の中にある事業化したい重要な要素は何なのか…クライアント担当者との対話を通してその体験を言語化し、重要なキーワードを一つ一つ抽出しながらコンセプトをデザインしていきました。
    次に取り組んだのが、抽出されたキーワードから独自なアイデアを創造していくことでした。昨今のデザイン思考の隆盛もあり、様々なアイデア創出手法がある中で、私たちのアプローチはいかに独自で実現性のあるアイデアを生み出すことにフォーカスしています。独創的でありながらも実現性のあるアイデアを、しかも短期間で創出するために対話とファシリテーション、そして独自のアイデア創出手法を通して複数生み出していきました。それらは結果として、担当者が事業・サービスの中で実現したい要素を満たしつつも、当初の事業案からは大きく変化・飛躍した独自のアイデアとなりました。
    最終的にその複数案がサービス、ビジネスとして実現可能なのかをモデル化して検証した上で、次のステップに進めることになりました。プロジェクトが始まった約1ヶ月前には想像しえない形でコンセプトをアイデアに具現化することとなったのです。

    「目指すべきは再現性のある、自走できるアプローチの浸透

    新規事業を創出するには無数の手法があり、また様々な企業が独自のアプローチで事業アイデアを創出するケースは今までも存在し、また増え続けてさえいます。しかし、私たちが重要だと思うのは、そのアプローチをブラックボックス化せずに、新規担当者がアイデアを創出するプロセスを理解し、それを再現できるかということ。最終のアウトプットだけでなくアプローチそのものに腹落ち感を持てるよう、一方的な提案で終わることなく、細やかな対話を繰り返しながら、まさに伴走をしてプロジェクトを進めていきました。最終的にアウトプットにもプロセス自体にも満足をいただき、「他の担当者も体験をした方が良い」という言葉をご担当者からいただいたことが私たちのアプローチに対する評価とも言えるでしょう。再現性のある、自走できるアプローチの浸透を目指し、今後も伴走型でプロジェクトの支援を行っていきます。

    MEMBER

    Business Design
    Yukihide Kanda (POINT EDGE Inc. / Business Designer)

    本文内の役職や所属は、プロジェクト当時のものです。

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