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意味を,デザインする.

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CASE12:特殊潤滑剤製造メーカーのDX支援

  • DXのアイデアの種を見つけ検証〜設計〜開発〜実装までをフルサポート

     背景 | 課題 

    • 代理店モデルを採用しており顧客とダイレクトなコミュニケーションができない
    • 顧客情報を保有していないため計画業務が脆弱化
     

     アプローチ 

    • 社内課題を共有するワークショップを通じて「今取り組むべき課題」を明言化
    • 社内外インタビューを実施しユニークバリュープロポジションを定義
    • スイムレーンチャートやカスタマージャーニーマップを使ったプロトタイピング
    • システム化構想やWeb開発計画から月次計画ロードマップを作成
     

     効果 

    • 社員同士の認識を共有化することによる推進チームの意識づけと教育
    • 社内外インタビューによる課題発見・アイデアの客観視
    • 投資回収を見据えたリーンスタートアップによるデジタル化計画
    • 具体的なサービスデザインと実行プラン
    • 社内外説得のための計画資料化

    ボトルネックを解消する「守りのDX」と「攻めのDX」

    クライアントは、自動車、産業機械、食品機械、家電などあらゆる分野で技術の発展を支える潤滑剤の製造メーカー。販売戦略に代理店モデルを採用していることから、顧客情報にアクセスする事ができず、計画業務が脆弱化するという課題を抱えていました。そこで私たちは、社内の認識合わせをするワークショップを実施。若手社員から経営層まで、全社的な課題意識を構造化することで「今取り組むべき、一番大事な課題」を明確にしていきました。その結果、バリューチェーンのデータを一元管理することで正確な販売予測を得る「守りのDX」と、新しく会員サイトをローンチして顧客情報を獲得する「攻めのDX」の両方向からDXを推進することになりました。

    定性調査の必要性

    プロジェクトの初期段階で社内課題を整理しましたが、取り組むべき問題の方向性を示すことはできても、まだ解決方法は定りません。次のステップとして、エスノグラフィックリサーチやデザインリサーチと呼ばれる定性調査を実施。「守りのDX」では販売予測を行なう社内担当者を、「攻めのDX」ではエンドユーザーを、それぞれのステークホルダーが抱える課題やニーズをインタビュー形式で引き出していきました。この段階では、課題やニーズはまだ無数のピースの集まりでしかありませんが、「WHY-HOWラダリング」といった手法を使ってインサイトの深掘りをすることで、課題の本質的な原因究明と解決の糸口を見出すワークを進めました。

    DXの実装工程で見えてきたこと

    課題やインサイトの深掘りをする事で、クライアント企業らしい提供価値を定義することができました。次に、創業を目指したサービスデザイン、社内準備やオペレーションの詳細化、事業計画の明文化を推進し、システム開発やウェブ開発を担うベンダーとの連携を進めました。こういった実装工程では、自社の未来像について次々と仮説を立てていくのですが、その最中に「自社のビジネスモデルを再定義する必要があるのではないか?」という、経営判断に関わる大きな問いが浮上してきました。新規事業開発では、自社のあり方や提供価値の評価・再定義を繰り返しますので、解決が次の課題を露呈させ、その課題の解決をまた創造するといった具合に、 “終わりなき探求” が続きます。私たちも、そういった企業の “終わりなき探求” の伴走者であればと思います。

    MEMBER

    WorkshopDesigner
    TARO KAWAZOE (POINT EDGE Inc.)
    Facilitator
    TETSUYA TOMOMATSU (POINT EDGE Inc.)
    TOSHIKI KUWABARA (POINT EDGE Inc.)

    本文内の役職や所属は、プロジェクト当時のものです。

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