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株式会社POINT EDGE

意味を,デザインする.

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ビジネスデザインが目指す世界観について

友松哲也(POINT EDGE 代表/ビジネスデザイナー)

About Business Design

POINT EDGEは「ビジネスデザイン」という言葉(ワード)を提供価値の表現に用いています。現在、一番しっくりくるので、「ビジネスデザイン」で落ち着いてます。

「ビジネスデザイン」という言葉は、浸透しているとは言い難い状況だと思います。定義も曖昧で、その言葉を利用している事例をみても、“ビジネスを理解しているデザイナー”という文脈で使われたり、“デザインを通してビジネスの課題を解決する”文脈で使われていたり、ブランディングと混在していたり・・・人それぞれの意味合いで利用されていることがほとんどです。私は、ある人が”ビジネスデザイナー”を名乗っていたのが出会いで、その時点では深く意識していませんでした。

ただ、私達の考え方やアプローチを言葉にしようと考えた時に、一番はじめに浮かんだのがこの言葉で、それがまさに私達の姿勢をうまく表現していると感じたのです。結果的に、「ビジネスデザイン」のもつ“言葉の力”を利用することにしました。

Our Approch

POINT EDGEは、以下のような様々なサービスラインをもっています。新規事業の立ち上げ支援やブランディング、コミュニティマネジメント・・・これらを生業にしていますし、アウトカムとして提供しています。そして、いずれも“ゴールはビジネスを成功させること”に意識を持っています。

POINTEDGEサービスライン

ビジネスを継続的な経済活動だと定義すると、そこには必要な要素が多数あります。当たり前ですが、ビジネスアイデアはまだビジネスにはなりきれていません。

画期的なビジネスアイデアがあったとしても、それが継続的に収益を生み出し、いずれは市場を形成するためにはやるべきことが多数あります。いうならば、アイデアをビジネスとして形作る必要があります。

●POINT EDGEがまず取り掛かるビジネスデザイン4つのアプローチ

・コンセプトやビジョンを定義する「センスメイキング」
・継続的に収益を生み出すための「ビジネスモデル」
・サービスでどのように市場を形成するか「成長モデル」のプランニング
・技術的な課題の解決を見出すために「プロトタイピング」

上記が通常私達が採用するプロセスです。アイデアをビジネス化するためには、最低限、これだけのことを実行する必要があると考えています。(仮に一部しか行えなかったとしても、全体の設計は先に行ったうえで実行するのがよい)

ここには複雑な要素が絡み合っています。ひとつの手法や役割で解決できるものではなく、ましてやひとりの天才だけで乗り越えられることもできません。あのスティーブ・ジョブズでさえスティーブ・ウォズニアックがいなければAppleを立ち上げられなかったでしょう。この複雑な要素はチームの力で解決する必要があります。様々なメンバーにプロジェクトチームに参画してもらい、プロジェクトを文字どおり、縁の下から支えるアプローチをとる必要があります。市場戦略が必要であればマーケターを、収益モデルの作成にはストラテジストを、技術的な課題解決にはプロフェッショナルなエンジニアを。このプロセスは、ビジネスを設計し、構築していると言えるのではないでしょうか。まさにビジネスを成功させるための道筋をチームでデザインしていると言えると思います。

様々なプロフェッショナルが集まり、皆でビジネスをデザインする。そのため、私達は自分たちのアプローチを「ビジネスデザイン」で表現しようと考えたわけです。

Where will we go beyond “business design”?

私達は、このプロセス、ビジネスアイデアを形にし、よりよい方向に導いていく「ビジネスデザイン」プロセスをもっと様々な人に認知していきたいと考えています。

一般的にこのプロセスは、大抵は社内で集められたタスクフォースチーム的な急造チームでしのいだり、新規事業責任者という名で指名された担当者など、限られたリソースのやりくりがほとんどだと思います。一方でビジネスデザイン実行のプロセスは簡単ではありません。ビジネスはたくさんの課題を同時に解決する必要があります。そのために全体の設計(≒デザイン)を軽視できません。

●ビジネスデザインが簡単では無い要因(例)

・元のアイデアに固執してしまい、アイデアを高い視座で見直すことができない
・市場性を重視しすぎて本格的な投資を渋ってしまう
・プロトタイプの評価を気にしてしまい事業化まで議論が進まない
・ビジョンやコンセプトが曖昧でサービスなどの具体化が進まない

この「ビジネスデザイン」のプロセスを正しく認識して適切なアプローチをとれば、もっと多くの新規事業やブランディングのプロジェクトを成功できると考えています。そのファーストステップとして言葉の認知を上げ、事例やノウハウをナレッジとして貯めていく必要があります(我々のような委託会社としては、クライアントの文化醸成にコミットしていくことになります)。そして、「ビジネスデザイン」を体系化していく必要があると思います。私達は少しでもそのお手伝いができればと考えています。

●ビジネスデザインを体系化して得られること(例)

・より価値にフォーカスしてビジネスを企画/設定できる
・プロセスが明確化するため事業化のスピードがあがる
・異なる役割のメンバーから様々な視点での示唆をもらえる
・ビジョンやコンセプトが定義され社内の協力を得られやすくなる

以上が、POINT EDGEがビジネスデザインというワードを使い続ける理由です。デザイン思考のように、行為自体に名称がつくことで、実践者が行いに意識を持ち、仲間に共有する機会が増えるのではないでしょうか。早ければ1年後にもそのような状況になれば良いと考えています。

最後に、我々の今やっていることを紹介します。2つのセミナーです。いずれもここで書いてきた「ビジネスデザイン」を行うために何を考えるべきか、議論する場だと考えています。少しでも興味がある新規事業担当、経営者、デザイナーの方の参加を待っています。

ビジネスデザインを広めるナレッジを事例とともに紹介する「IDEA EDGE」

友松哲也

Tetsuya Tomomatsu

株式会社POINT EDGE代表取締役/ビジネスデザイナー
前職IT系メーカーにてソフトウェアのプロダクトマネージャーを担当。その当時から企画立案を体系的にできないかと考えUXやビジネスデザインを独学で学び始める。同社のIoT製品企画/立ち上げプロジェクトを成功に導き、より幅広いビジネス課題解決を支援したいとキャリアチェンジ。“一人の天才の力ではなく、チームの力で課題を解決する仕組みが日本企業には必要”と考え、クリエイターコミュニティを擁するデザインファーム株式会社POINT EDGEを設立。「モノゴトをデザインする」をコンセプトにさまざまな職種のクライアントにビジネス課題解決を支援している。
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